人間ドックの中でも「脳」を集中的に検査していくことになるのが脳ドックです。ですが実際に人間ドックの検査について細かく知っているという人はかなり少なく、この脳ドックに関しても何を確認しているのか今一つ分からないという人がほとんどです。では実際に脳ドックでは何が目的になるのかというと、最大の目的となるのは症状が出ていない脳の疾患について早期に発見をすることです。これをより簡単に説明すると、これは脳梗塞や脳出血などの初期に自覚症状が現れづらい疾患を見つけることが目的ということになります。

ではどのような検査が実際に行われるのかというと、メインとなるのはMRIを使った検査です。MRIでは磁気を使って人の脳を輪切り状に撮影する機材であり、これは放射線を使わないために非常に安全性の高い機材となっています。撮影完了までにはやや時間がかかるという欠点もありますが、これを使って撮影をしていけば脳の疾患については高い確率で発見をすることが可能です。人間ドックでこの検査を追加で受けるとなると1万円前後の追加費用が発生しますが、これは撮影にかかるコストが大きいのが最大の理由です。

MRIで一人の診察で撮影をするだけでも高額な費用がかかりますし、年間数百万円のメンテナンス費用もかかってきます。そのためMRI使用の際にはかなりの負担があるのが基本ですから、追加オプションとしてこれをくわえる際には費用負担の増加があることも事前に理解しておかなくてはなりません。ただしかし、脳の疾患というのはほとんど、自覚症状が現れた段階では症状が非常に悪化しているものです。特に脳梗塞などは突然発生して数分で死に至ることもありますから、脳ドックに関しては可能な限り受診しておいた方が良いでしょう。

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