予防医学の学術的振興を目的としている公益社団法人では人間ドックの健診施設機能評価を事業として行っており、一定の基準を満たした医療機関を機能評価認定施設に認定しています。
この機能評価認定施設は全国に322施設あります。人間ドックの健診施設機能評価は、書類審査と訪問調査の2つの調査によって行われており、施設の概要や職員数、認定医や専門医の人数、過去の実施実績、自己評価を医療施設が書面で提出し、この書面をもとに公益社団法人が選任した訪問調査員が医療施設を訪問し、その後最終的な評価を決定するのが基本的な流れです。評価は、施設の運営体制について、受診者の満足度と安心度について、人間ドックの健診の質についての3つの領域に分かれており、小項目が全部で104項目、小項目をもとに評定する中項目が全部で40項目となっています。審査を受ける医療施設は小項目のみを自己評価して提出することになっており、中項目の評価は機能評価を実施する機関側で行うことになっています。訪問調査員による調査の結果は報告書にまとめられ、人間ドック健診施設機能評価委員会で審議されます。審議の結果、改善が必要と判断されれば認定は留保され、医療施設に期限までに改善箇所を改善するよう求めます。認定が妥当だと判断されれば、理事会による承認などを経て、機能評価認定施設の認定証と健診施設機能評価の報告書が医療施設に送付されます。機能評価認定施設の認定は5年間有効となっており、認定を継続するには有効期限を迎えるまでに更新審査を受けなければなりません。